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四川大地震復興支援こころのケア人材育成プロジェクト







キュイーーーーン
ゴォーーーーーーーーー
ガァーーーーーーーーーーーーーー

離陸しようとする飛行機が、大げさとも思える音を発しながら走り始める。
ぼくはその、全力具合が好きです。
ぼくの夢は「空を飛ぶこと」
本気で飛べると信じてジャンプする人はあんまりいない気がする。

心のどこかで「飛べるはずはないんだけど…」
と自分を疑う気持ちを持ったまま飛ぶ練習をしている。


飛行機はぼくを乗せて、一直線に中国へ飛んで行った。
北京空港は大きな弧を描いた形をしていて、龍の形とか、亀の甲羅を思わせる、とっても立派な建物でした。




中国は初めて。
というか、
海外が初めて。

こんな世間知らずのぼくの仕事は、題名に書いた通り、2008年の四川大地震の復興支援。
このプロジェクトを主催するのは「JICA」という、日本政府の国際援助実施機関。
四川を襲った大地震で傷ついた子供たちのこころを「ケア」するのが目的で、なんとぼくは「専門家」としての参加。

「ケア」なんて簡単に書いたけど、
はたして自分にそんな力があるのだろうか?

そんな自信がある訳はない…訳でもない。

子供に「混ざる」自信はあるけど、
子供に「教える」自信はあまりない。

でも、それなりに準備とシミュレーションはしてきた。

今回は、中国の小学校を回って、生徒をグループに分けて、グループ毎にぼくと一緒に作品を作ってもらう。
アートの力でこころを解きほぐすというワークショップをやる予定だ。

みんなには「見たこともないイキモノ」を作ってもらう。


初日は迎えに来てくれたJICA職員のKさんが北京市内を案内してくれ、北京で一泊。


これ、町中走ってる三輪タクシー

初北京ダック!
アヒルの舌!!
アヒルの心臓!!!

うまいっ!!!!!





翌日は北京から飛行機で四川省ダージョウへ。更にチャーターされたバスで平昌に向かう。
スタッフはぼくを含めて全部で20人弱くらい。
JICAの職員、通訳、大学教授、新聞記者、雑誌編集者、アウトドアメーカーと様々な業種、人種で構成されている。

平昌に着いた時には既に暗くなっていて、この日は移動だけの日。
中国は大きいねぇ。




夜の宴会はすごかった。
これが四川流?

50°以上あるお酒が乾杯で振る舞われ、終わらない乾杯。乾杯。
誰かの熱弁の後には必ず、乾杯。

途中でビールに替えてもらったけど、これにまともに付き合う日本人はさすがにいなかった。

中国のビールおいしいね。
度数がかなり低くて、さっぱりしてる。

大いに盛り上がって酔ってホテルで爆睡。


翌日は、プロジェクト本番!
今日は2つの小学校で活動。

式典を済ませ、いよいよ出番だー!


みんなで新聞紙とテープを使って大きなボールを何個も作っていく。
それらをグループ毎に一つの固まりにして、どこを顔にしようか、脚はどこか?
観察しながら探して行く。
そしてこの「イキモノ」が生きて行く上で足りないもの、、たとえば目とか、羽とかを作ったのち、色を激しく塗っていく。

やってみて、全ての学校に共通するなぁと思ったのは、みんな絵の具が大好き!
塗りたくて塗りたくてしょうがないって感じで、衝動丸出し。

最初は恥ずかしがってた子供ともかなり打ち解け、わいわいやりながらできた作品を紹介します!

作品No.1


いい顔してる!
4つ脚の水性肉食獣
顔の上についてるアーチで魚を捕らえて捕食する。


作品No.2

ハートの顔が血みどろに見えるけど、実際やさしい。
いろんなお札を使ってみんなを助けてくれたりするかも…

作品No.3

ハートにドットがキュートなオシャレさん。
紙コップのアンテナで危険を察知!…するかも











いい顔!!!

名残惜しくも時間なので次の学校へ















新聞紙とテープで「イキモノ」の形を作って行く。
子供は夢中
通訳さんも夢中

こっちの学校では作業風景がかろうじて撮れてよかったな。


できた作品を紹介します!!

作品No.1


カバみたいな大きな口と飛び出た目。
うーん迫力あるねー

作品No.2


怪しげな触覚がハートと相まってますます怪しい!
ジャングルで遭遇したらみなさん注意!
生体が明らかになっていないので大変危険です。

作品No.3


まるでカタツムリのように体が柔らかく、獲物をその体で包み込んで捕食する恐ろしいイキモノ。
しかしその愛くるしい形から、みんなに好かれる人気者。






制作終わってみんなで写真撮影。














あさくら若干疲れ顔ですが、とてつもなく楽しい時間でした。
みんなの素朴ないい顔がもっと輝いて、言葉は通じなくとも、楽しいと思ってくれたことは伝わった気がします。


その日は夜に新幹線に乗って成都にむけ出発。
乗務員きれいだったなぁ…


成都についた僕たちは「火鍋」という成都名物を食べる事に。




鍋に陰と陽があって、かたっぽは鯉のダシ白濁あっさり味のスープ。
そしてもうかたっぽは唐辛子山椒大量投入真赤激辛スープ。

主に野菜を白いスープでいただいて、お肉を赤のスープで食べる。

山椒がしびれる。一個でも口に入ったもんなら強烈にしびれる。ずっとしびれる。

でも、感動するほどうまかった!
野菜は白菜、ネギ、ジャガイモなどで、お肉系は牛肉の薄切り、センマイ、そして豚の脳みそなど。
脳みそは、白子(タラやフグなどの精巣)に似た味と聞いていたんだけど、それよりも上品で、あっさりしていた。
ちょっとでも頭が良くなればいいんだけど…


翌日は成都のエリート中学へ



名前からも伺えるように実験校→つまりパイロットスクールなんだね。



ほんとはこの学校でアートワークをやる予定ではなかったものの、急遽できることになったから、あわててプログラムを考えて、グループ毎に絵を描いてもらう事に。
なんでさっきからグループにこだわるのかというと、こんな理由があるからです。

中国の子供たちは競争観念が強いので、周りの友達ともどうしても比べがち。
悪い事ではないけど、仲間と協力してみんなで楽しむとこを経験してほしいため。

プログラムは、グループの中の一人が手や足を使って大きな紙に絵を描く。
それ以外の人は描いている様子をしっかり観察する。
・何を描こうとしているのか。
・どんな雰囲気の絵か。(暗い絵?楽しい絵?)

それを読み取って、次の人にバトンタッチ。

制作中、「何を描いているのかをしゃべってはいけない」というのがルール。

仲間が考えていることを読み取って行動に移すという、プログラム。


プロの芸術家でもグループ制作はなかなかやらない高度なことだよね。
時には自分の衝動を抑えなきゃ一枚の絵としてまとまらないから、みんなにできるか不安だった。

みんな、絵の具の触感を楽しみながら、楽しそうに描いてた。

さて結果は…

作品No.1


(左側が上)
なんと!!絵になってる!!
緑のアーチ、右のお花畑、真ん中の赤いベンチにたいな強いモチーフと、手形などの弱いモチーフとのバランスが最高だと評価しました。

作品No.2

これは残念ながら一枚の絵としては見れない。バラバラのモチーフの集まりだと評価しました。
緑の河はぼくが描いたもの。

作品No.3


うん!黒と色のバランスいいね!
◯と波紋みたいなリズムがあっていいね!

作品No.4


うわっ!ドラえもん。(端っこに)
なんか不安そう。森で道に迷ったドラえもん。
青はぼくが描きました。

作品No.5


左上に富士山。すばらしい色彩感覚。
絵の中に強弱があって、いい色使い。モダンな印象。
これも青はぼくが描きました。

作品No.6


ここで注目すべきは左のお花。
赤い花の周りに緑を塗った人がいて、さらに周りにうすい紫を塗った人がいる。
うすい紫は明らかにお花を引き立たせるための脇役の色。
引き立て役に回るという、絵全体を考えて表現することができることに感服しました!!!

作品No.7


おしいっ!!
もうちょっと時間があればいい感じにまとまってくるはず。
海の中にも見えると、学生から感想もらいました。
ただ、グループで描いているのに、同じリズムだ。すごい!




作品完成後、教室で発表。
この絵は富士山とゾウが大きさを比べているとか、それぞれの絵の読み取り方を披露してくれて、いろんな意見が聞けて興味深かった。

絵に興味がある子が多くてビックリ!




みんなで描いた絵を並べてみたよ。
はじめの頃は、どうしても他人が描く絵に興味を示す事ができない感じで、それぞれがバラバラに同じキャンバスに向かってた印象。
でも時間が経つにつれ、「一枚の絵をみんなで作る」という意味がわかってきたらしく、だんだんとバラバラの絵が一つになっていった。


さてさて、これでプロジェクトは一段落。

成都にある伊勢丹で飲茶を食べました。



これ何だっ?
見たまんま鳥の足。

ぷるぷるしてて美味い。

この4泊5日の間、ずっと中華ばかりだったんだけど、ぜんぜん飽きなかった。
毎日バカ食いしてた。ほんと美味しい。

中華料理の奥深さを少し知った気がします。

中華って聞くと、「脂っこい」「やたら辛い」っていうイメージがあったんだけど、確かにそう。
でもね、「脂っこい」にはお茶。
絶対中華にはお茶。ウーロン茶でも鉄観音を始め何種類かある。
お気に入りは菊の花のお茶。
菊の香りがして、スッキリした味。のどにいいみたい。

このお茶と料理のバランスが絶妙!!
あのサントリーの烏龍茶のCMの意味がよくわかるわ。

「やたら辛い」てのは、そう確かに辛いんだけど、辛さにいろんな種類があるから飽きない。
これもお茶が活躍。辛さをスッキリ流してくれる。

味のバリエーションにもビックリ。
日本食ってだいたい鰹だしか昆布だしだよね。
中華だと、その「だし」みたいな味がいろいろある感じ。豆板醤とか甜麺醤とか「醤」がたくさんあるのもそれに関係するかも。

さすが世界三大料理。
中華のバランス感覚に脱帽です!!


おいしいご飯の後は、今回のプロジェクトを紹介してくれたT夫婦の家に遊びに行ったよ。



ぼくらが乗ってるのは中国の町でみんな乗ってる電動自転車。
電気で走る自転車で、とっても静か。
漕がなくても時速40キロくらい出るし、日本円で3〜4万円で安い!
日本でも普及すればいいのになぁ。




紹介します。
左から優しいT夫妻。奥さんはなんと香道師範!旦那さんがJICA専門家で、彼がぼくを紹介してくれました。真ん中がぼくで、その右が通訳のSちゃん。中国人だけど、日本に留学してたこともあり、とっても日本人的。ぼくと同い年でうれしかった!右がNちゃん。日本から留学しに来てる彩色賢女。

ほんといい人たちに恵まれて、中国は最高でした。
また行きたい。

今回行った学校にもまた行きたい。
みんなが少しでも心身ともに豊かな生活ができるようになったかを知りたいから。
そして、また行きたいのは、何より友達に会いに行きたいのと同じ感覚。




また必ず会いに行きます。




キュイーーーーン
ゴォーーーーーーーーー
ガァーーーーーーーーーーーーーー

離陸しようとする飛行機が、大げさとも思える音を発しながら走り始める。
ぼくはその、全力具合が好きです。
ぼくの夢は「空を飛ぶこと」
この旅で、少しは変われただろうか?
本気で飛べると信じてジャンプできるようになれただろうか?

きっと、子供たちが自信をくれた。
心のどこかで「飛べるはずはないんだけど…」
という自分を疑う気持ちはもうない。



































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